ベビーふとんを考えましょう

ベビー布団を選ぶ際、かわいらしいデザインを中心に考えていませんか??

 

生まれたばかりの赤ちゃんの睡眠時間は一日に16~20時間。つまり一日の大半を寝ていることになります。

「寝る子は育つ」というように睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。だから赤ちゃんにとっては寝ることはお仕事のようなもの。

そのため、赤ちゃんのふとん選びは重要です。

 

一日のほとんどをふとんで過ごす赤ちゃんのために、ママができることは、安全で快適なふとんで、気持ちよく眠れるようにしてあげること。健やかな成長のためのベビーふとん、上手に選んでくださいね。

ベビーふとんの現状

現在赤ちゃん専門店や、量販店などにおいてあるベビー布団は、デザイン重視で、中身の素材や、機能を重視しているものは残念ながらほとんどありません。

 

中身の素材はほとんどがポリエステル100%等となっています。

ポリエステルなどの化学繊維は簡単に洗濯出来たりと、良い面もあるのですが、実際は汗を吸わず、夏は熱がこもり蒸れやすく、冬は布団の底にたまった汗が冷たい空気となり底冷えしてしまいます。

    

また化学繊維は帯電性があり空気中のホコリを引き寄せる事もあるのです。

    

布団のプロとしてオススメするのは、掛・敷布団ともに天然素材の木綿わたを使ったもの。

 

木綿わたは植物繊維ですので、身体にやさしく汗をしっかりと吸収します。また適度な弾力(硬さ)も木綿布団の特長のひとつです。

赤ちゃんの体は

骨や関節が未発達

 敷きふとんが柔らかすぎると体が沈み込み、背骨のゆがみや関節が不自然な形になるなど、正常な発達を妨げます。

 

股関節が未発達

足をカエルのようにM字型に開いているのは股関節が未発達だから柔らかな敷きふとんでは股関節脱臼の危険性も。技能士が一枚一枚丁寧にお仕立ていたします。

 

体温調節ができない

特に新生児の頃は代謝機能や汗腺が未発達で、熱が体にこもりやすく体温がすぐに上がってしまうことも。反面、体重の割に体表面積が大きく皮下脂肪も少ない上、基礎代謝量が低いので、体温が下がりやすいため、大人よりも薄目のふとんで常に快適な温度に保つことが大切。

 

肌がデリケート

皮膚が薄く、敏感な赤ちゃんは、小さな刺激でも肌をいためることも。肌に直接触れる寝具は、やさしい素材のものを。

 

鼻がぺちゃんこ

うつぶせや横向きになった時、顔が沈み込むと窒息する恐れも。やはり柔らかい敷きふとんは要注意。

寝ている時の赤ちゃん

赤ちゃんはとにかく汗をかきます。汗腺が機能する2カ月頃からは、小さな体で大人の2~3倍、コップ3杯分もの汗をかくといいます。湿気や水分が中にこもるようなふとんはNG。

 

また寝返りがはげしいです。5カ月頃からそろそろ寝返りが始まります。掛けふとんが重かったり、マットや敷きふとんが柔らかすぎたりすると、思うように寝返りを打てず、ストレスになったり、不自然な姿勢になってしまったりすることも。

 

ベビーふとん選びのポイント

敷き布団は硬すぎず、柔らかすぎず。

 赤ちゃんは骨や骨折が未発達です。敷き布団が柔らかすぎたり、硬すぎたりすると、大人以上に骨のゆがみや関節が不自然な形になる場合があります。

 

吸湿性・透湿性・放湿性ができる布団

寝ているときの赤ちゃんは発汗しやすくなっている上、体温調節ができません。そのため、湿気や水分がこもるような布団はやめましょう。

 

肌触り

赤ちゃんは皮膚が薄く、敏感な赤ちゃんは、小さな刺激でも肌を痛めてしまうこともあります。

肌に直接触れる布団は軽くて、化学繊維系よりも、天然素材の布団を選んだ方がいいと思います。